看護師の働き方改革を考える

看護師の働き方改革を考える上で、長時間勤務の是正は外せないポイントの一つです。

看護師は事務作業や患者の対応、引継ぎなどやることが多く、結果的にほぼ毎日のように残業しているといったケースも少なくありません。

連日の長時間勤務は疲れが取れない・ストレスが溜まるなど心身に悪影響を及ぼすので、作業効率の低下を招く要因にもなってしまいます。

また、3交代制のシフトを採用している職場の日勤夜勤は、インターバルがありますが、その間隔は十分な時間だとは言えないでしょう。

十分に休息を取れない状態で深夜働くことが求められるため、看護師の負担は大きいとのです。

こうした慢性的な長時間勤務を解消するためには、施設側の努力が欠かせません。

状況に合わせて勤務時間を変更することで、看護師の負担を軽くすることができます。

残業が発生する理由の一つに、突発的な患者対応の変更が挙げられます。

医師の指示が夕方以降にずれこんだ場合、必然的に定時の17時で退勤することは難しくなります。

このようなケースが多いならば、あらかじめずれを見込んだ勤務時間に変更することで、看護師の負担を軽くできるかもしれません。

日勤夜勤の負担軽減には、勤務間インターバル制度を積極的に取り入れることで解決が図れます。

勤務間インターバル制度は、働き方改革関連法案に盛り込まれた企業の努力義務です。

未だ法案化されていませんが、看護師の負担を軽減するためにもとても効果がある制度といえるでしょう。